健診を受けて、脳梗塞の危険因子の有無を調べることが、予防と早期発見のカギ

脳梗塞は、比較的健康な生活を送ってきた人が、突然発症することが多いため、何の前触れもなしに襲ってくる病気と思われがちです。しかし、脳梗塞が生活習慣病の一つに分類されるように、脳梗塞の下地は、日常生活のなかで長い年月を経てつくられているのです。

脳梗塞に限らず、病気の発症につながるさまざまな要因を「危険因子」といいます。通常、複数の危険因子が重なることで病気を発症するため、脳梗塞の危険因子にはどういったものがあるかを理解し、その要因をできる限り排除する生活を心掛けることが重要です。

動脈硬化、高血圧、喫煙は脳梗塞の代表的な危険因子となり、次いで糖尿病、脂質異常症、肥満などの生活習慣病や運動不足なども危険性の高い因子です。脳梗塞の発症リスクが上昇し始める中高年になってからこれらの要因を考慮するよりも、できるなら20代の若いうちから栄養バランスの取れた食生活、適度な運動を定期的に行う、と言った健康管理を行っているのが理想です。

動脈硬化、高血圧、糖尿病、肥満などは食生活と密接な関係にあるので、毎日の食事では動物性脂肪を控え、コレステロールの吸収を抑える作用のある食物繊維が多い野菜や果物を多くとるようにしましょう。

脳梗塞の危険因子を、食生活や運動によって排除する生活をこころがけるだけでなく、健康診断を定期的に受け、脳梗塞の発症に関係のある血圧やコレステロール値、中性脂肪値などを検査して、自分の血管と血液の健康状態を把握しておくことが、脳梗塞の予防と早期発見の手掛かりになります。危険心を既に複数か変えている方は、頭部MRIやMRA、頚動脈エコー等により脳疾患を診断する脳ドックを一度受けてみるのも良いでしょう。

健診や脳ドックによって、病気やそのの兆候が発見されたら、専門医の診察を受けて治療を行うと同時に、生活習慣を改善する必要があります。なかでも、喫煙者が脳梗塞を発症する危険性は非喫煙者よりも大幅に上昇するので、ただちに禁煙することが大切です。

脳梗塞の危険因子の一つに、加齢で誰にでも起こる「老化現象」が挙げられます。老化が単独の原因で脳梗塞を発症することはありませんが、血管の老化現象と長年と不摂生や脂肪の過剰摂取、運動不足などの悪習慣が複数重複すると、40歳を過ぎた頃から動脈硬化や高血圧が進行し、生活習慣病のリスクが高まります。特に、脳梗塞は女性よりも男性の発症率が高いので、男性は40歳を超えたら、脳梗塞に要注意です。